--.--.--

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2012.03.17

¡De Panzazo! メキシコ教育事情

ほほほ、旅の続きの記事はもうじきにアップしますよ~w

映画みてきました。
まぁ、何が観たかったってわけじゃなく、毎週水曜は映画が安くなるので(男も女も!)、映画行こうか~→じゃあ何が観たいか探しといて~ってことで映画館の上映情報みてて、まぁ、アクションもSFもファンタジーもホラーも観ない私にはたいしてコレっていうのがなくて・・・・
ただひとつ、「ドキュメンタリー」ってのがありまして、それが、今回観にいった「¡De Panzazo!」(デ・パンサソ)っていう、メキシコ制作の国内ドキュメンタリーです。

logo-depanzazo.png

メキシコで作られたドキュメンタリー映画だから当然スペイン語なのでスペイン語の字幕もついてこないし、「僕は興味ある映画だけど君あんまりわからないんじゃないかな・・・」と言われながらも、でも内容的に他に興味をひくものがなかったので・・・・

もちろんスペイン語初心者の私には詳細にわからない部分もあったけど、何が言いたいか何を伝えたいかは十分わかったし、興味深い内容でした。

メキシコの、(主に)公立学校における崩壊した教育の現場を訴える内容です。
私はもちろんメキシコの教育システムや教員システムは詳しく知らないんですが、日本人からしたらけっこう衝撃的。こんな国で自分の子どもに教育は受けさせたくない・・・・・・・と思っちゃうよ。

映画でみた光景と、あと夫から聞いた話によると、メキシコの教員は、一応免許制だけど、その免許は売買されることが通常行われていて、教員試験がない、と・・・・・たとえば親が教員をしていて、子どもにそれを譲って子どもが教員になる、ということはよくあることらしい・・・。もしくは子どもが別に教員になる気がなければ、知り合いに売ってあげたり、らしい・・・。
そして現に、映画の中で、記者が教育省に突入して「メキシコ国内の教員数を教えてほしい、データを見せてくれないか」って追究するシーンがあるんですが、「そんなものは、ない」という現状・・・・・
そして先生が、学校に来ない。仕事を放棄しているということも多々ある・・・・・

これは実は以前、私もそれを目の当たりにしたっていうか、プエブラの山奥の町にいてた時、町の子どもとしゃべってて、「学校は?もう始まったのに今日行ってないの?」とかって問うてると、「先生が来ないから。教えに来ない」とかって言ってて、私はまぁその自分のスペイン語能力も高くないのもあるから「学校に先生が教えに来ないから・・・て・・・?どんな状態?どういう意味?」と思っていたのですが・・・・

管理する仕組みもないようで。当然、教育省が教員数すら把握していないのなら誰が教員でってことも全然把握されきれてない・・・・

何度も言っているようにメキシコは貧富の差が激しい。
また、日本であればたとえ経済的に困難であっても、なんだかんだ言って(もちろんそれはそれでいろんな問題点もあるけれど)、ある程度はそこそこの教育の機会が与えられるようなセーフティネットが整備されている。生活保護や奨学金なども。
でもメキシコは、ほんとにお金がなかったら、政府の援助とかってちゃんとあるわけじゃないのです。だから、子どもも路上で働かざるを得ないし、親も、子どもの学校よりも毎日の食い扶持のほうが大事だから学校なんか行かせずに働かせたりする。当然、そういう子どもが再生産されれば、国力が知的に上昇することはない。
階層の再生産っていう理論がものすごく当てはまる国であり、親が裕福であれば子どももそうなるが、親が貧困だと、たとえ勉学の意思があっても非常にその階層から脱却するのは難しい社会の仕組み。

大多数の貧困層と、ごくわずかの富裕層・・・そのごくわずかの富裕層がメキシコの経済の大多数を掌握しているという。

中には、貧しくてお母ちゃんの路上働きを手伝いながらも、ちゃんと学校で勉強がしたいから、自分でアイロンかけて、自分で遠くまでバス乗って学校に通う少年も映画に出てきた。しかしその少年が、大学まで行ける環境かというと、きっと・・・そうじゃないだろう。

優秀な人が世の中に出て行く社会ではなくて、グータラでも、金さえあるものだけが大学に行き、そして政治をいつまでも牛耳る社会。だから全然変わらないよなぁ。

なんかこういう感じのグラフも映画に出てきた。

3940.gif
(クリックして拡大してね・・・)

メキシコなんて下位から数えたほうが早いわけで、しかも政府の2012年目標が、たしかトルコかドバイあたりの順位だったと思う。それで、「こんな目標じゃ、トップクラスの韓国レベルに近づくには・・・・330年かかる!」と・・・・・

日本がいかに恵まれているかと再認識しましたよ。
もちろん日本の教育の現場も学級崩壊だとかイジメとか、あとそれから迷走したゆとり教育とか、いろいろ問題はあるけど・・・・それでも、学校に来て、先生が誰も来なくて一日中ほったらかしにされて・・・・生徒は遊んでるだけ、ってなそんな社会とは程遠いでしょう・・・・・だいたいそんなことが許されない社会が仕上がっている。けど、メキシコはそういうところがある。

私が思うに、メキシコは広すぎるんですよ。その上、都市部と、先住民族たちの住む部分と、インフラの面でも、経済力の面でも、あまりにも差のある部分同士がひとつの国、ひとつの州に混在しているから、ケアしきれていない。もっと日本みたいに小さい国にまで分割すればもうすこしあれこれ行き届くんじゃないかと思うんだけどなぁ・・・・。

といってもね、もちろん、日本ででも、大学出ておいても、私みたいに、特に何を得たでもない、何に秀でてるでもない人間もいーーっぱいいますよ。逆に、メキシコだからって、うちの夫のようにきっちり大学で勉強して、やった内容をきちんと就職っていうか仕事に生かしてて、いまだにその分野に関心を持ってさらに知識深めよう・・・・みたいな人間だっている。

でも問題は、どんなに優秀でどんなに勉学の意欲があっても、お金がないせいや、環境が整わないせいで、それが自分以外の理由でつぶされる若い子どもたちがあってはならないってことだよな。大学までいった結果、たいした人物になるかならないかは別の話であって、それ以前に可能性すら門を叩けない子どもたちがいるんでは、絶対に国は伸びない。本来の国力になるべき優秀な子どもたちを消してどうするんだ・・・
もちろん私立学校だってあるし、公立が荒れ果てていてこれじゃちょっと、って思うなら好きな私立学校に行く選択肢だってある。でもそれも、お金がないと・・・・・・

まぁ、現実のところ、政治家ってどこの国でも、日本でもさ、政治家になった途端、いきなり庶民感覚から離れていき、単に駆け引きに専念する現実離れした存在になっていくけど、特に非常に賄賂や汚職がほぼ堂々と横行しているこの国なので、あんまり真剣に子どもたちの将来を考えているとは思えないな・・・・まぁ映画の中に出てきた政治家のしゃべりを見てるだけだと・・・・

ちなみに、メキシコの「教育費」は世界でトップクラスらしいです。なのに!なぜ!教育そのものが充実していないかというと、その使われている「教育費」のうち、93%が、なんと人件費!残りのたった7%が・・・・学校設備の充実とかそんなことにまわされているだけで、老朽化も激しい学校も多い・・・・
かといって、じゃあメキシコの教員って給料いいの?って思ったらそれも違うらしく、教員シンジケート?みたいな組織のトップにその金が流れているらしいです・・・

↓この静止状態で映ってる左のオバハンがその教員組合牛耳ってるオバハン・・・・


言葉全然わからなくても、若干、ちょっと荒れた感じの雰囲気伝わるかも・・・

夫も観終わって、「はぁ・・・悲しいわ」って。

映画のタイトルになっている「de panzazo」ってのは、「ギリギリすべりこみセーフ!」みたいな意味らしいです。panzaってのがお腹っていう意味で、そこから、お腹を下にしてスライディングする様がパンサソ、らしいです。

テーマメキシコ
ジャンル : 海外情報

コメントの投稿

非公開コメント

メキシコ建築!

おげんこ?
まとめて読みました。忙しいかったから←
写真の建物はやっぱりメキシコ建築って感じで素敵なホテルですね。
また、旅行記楽しみにしてまーす♪

Re: メキシコ建築!

>くるりん
なんでホテルの感想をこの映画の記事にコメントつけてんのかわからんけどやな!
まぁ特にアシエンダのホテルなんかは、歴史的な背景というか成り立ちがあるのでなおさら、今から新たに建築するのも難しいし、日本ではまず味わえない雰囲気ですねぇ。
ほんまに写真がいろいろありすぎて、しかもいったん容量落としてからでないと載らないんでめっちゃめんどくさいんですよ!助けてください!
奥さん興味があるっていってた建築家、誰でしたっけ?なんか言ってなかった?

おかしいと思っててん…

非公開コメにしてないのに、旅行記にコメ載ってなくておかしいなぁって思っててんw
ここにあったのね(;´∀`)
私の好きな建築家はカーサ・バラガンですわ、奥さん♪

>くるりん
私、ブログのトップのサイドバーなんかに、最近のコメントが一覧で見られるやつを置いてないから、こういう場合は探せなくなるわね。w
カーサ・バラガンか、ふむ。←
このページの記事
  • スポンサーサイト
  • ¡De Panzazo! メキシコ教育事情
  • --年--月--日 (--)
  • --時--分--秒
  • この記事にはコメントできません。
  • この記事にはトラックバックできません。
  • 2012年03月17日 (土)
  • 03時55分30秒
プロフィール

solecito

Author:solecito
メキシコで生活もうすぐ4年目・・・!

--------------------------------
お願い
--------------------------------
申し訳ありませんが、本ブログ(トップページおよび各記事・写真)へのリンクを他に貼ることは一切お断りします。知らないうちに知らない場所に私の記事が・・・というのは嫌なので、持ち出しナシでお願いします。どうしてもという場合はまずご相談ください。またトラックバックもお断りします。

カテゴリ
月別アーカイブ
何かありましたらこちらから↓

名前:
メール:
件名:
本文:

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。