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2012.04.11

虐待でやけどを負った子どもたち

いきなり関係ないですけど引っ越してから家の電話番号も変わって、なんか、この番号の前の所有者なのか、間違い電話が頻繁にある・・・以前は全くというほど間違い電話はなかったんだが・・・・それも間違われるのも一人の名前ではなく私が知ってる限り2人・・・今も電話があって取ってみたら、「○○先生(医師)はいますか」って・・・・このお医者さん宛てにかかってくること数回・・・それもほぼ違う相手から・・・。
以前は家にかかってくる電話はスペイン語に不安があるため、家族以外からはほぼ無視して取らなかったけど、最近はちょっと取るようにしてて、でも、知らない番号からだと、スペイン語で出てしまうと普通にメキシコ人と思われてベラベラしゃべられるので、英語か日本語で「もしもし」と出るようにして、相手に最初から「あれ、おかしいな、間違えたかな」と思わせるような瞬間を作るようにしている・・・・

さてタイトルの話。

昨日、定時過ぎた夫から「これからさらに会議があるから帰るのが遅くなる、○時頃になる」っていう電話が。
で、2~3時間後、帰宅して、何だったかっていう話す夫の話を聞いておりました。

なんか会議っていうより講演会か何かだったのかな?仕事に直接関係するものではなく、夫の会社が支援・協力?している、とある組織の代表の女性の講演会(まぁどういう日本語がベストなのかわかんないけど)に行っていたようで。
それが、「重度のやけどを負った子どもたちをケアしている」そういう組織なんだそうで、そういった子どもたちを救うために奔走してきた女性のお話を聞いてきたそうです。
もちろん、やけどの原因は事故もあるけど、親からの虐待のケースも少なくはないようで・・・・・いくつかの具体例を聞いたり、実際のやけどの子たちの写真も見てきたみたいで、ほんとに悲しい話だったと夫が言います。

その女性が特にやけどを負った子どもたちのケアに関わることになったきっかけっていうのは、もともと、プエブラで?その女性は恵まれない?(すいません、話が全体的に日本の仕組みとは違うので私も想像でしか仕事内容がつかめないとこが多いので曖昧なんですけど)子どもたちに無償で薬を渡す活動をしていて、ある時、病院に行った時に、生後2ヶ月の赤ちゃんが、重度のやけどを負って入院しているのに遭遇・・・親は逃げてしまって行方不明、医師が言うにも「もう特に治療しても・・・」と半ば放置気味。
そこで「私がこの子を引き取ります」と養子にし、メキシコシティにいるやけど治療で優れている医師に依頼、それでもさらに手術が必要で、さらに進んだアメリカの病院も紹介してもらい、手術を繰り返すも・・・・2歳でその子は亡くなったそうです。

で、その女性は、自身は子どもに恵まれなかったそうなんですが、「きっとこれが運命に与えられた、私の使命なんだ」と思い、やけどを負った子どもたちを救う活動に専念し、多くの子どもたちをそのアメリカの病院に送って治療を受けさせたり、自分で施設(といっても邸宅を改築した?)を開いているらしい。
しかしやはり、子どもたちをアメリカとメキシコに往復させて治療を受けさせるのは多額の費用がかかり、寄付を募っているようです。

一口で書くとこんなストーリーですが、日本だったらあまり考えられない社会事情がやっぱりメキシコにはあって、警察の怠慢、児童福祉制度の未成熟、病院(というか保険制度かな)の不備・・・っていう複数の要素が絡んでおります。たとえば、日本の場合、親の虐待によって子どもが重傷を負ったとして、親も行方不明となると、行政がなんらかの対応をしますよね。そんな状態で仮に放っておかれても、まずは警察から、その後、役所および児童相談所が連携を取り、病院と連携し・・・・という仕組みがありますが、メキシコはほんっとにそのへんが全然成り立ってないのです。
それから、賄賂が横行する社会なので、どこも、金の世界。子どもを一時的に保護するセンターがあるのも知ってますが、実はそこも、引き取る人がたとえ何かしら問題を抱えている人でも、ある程度お金を積めば簡単に引き取っていけるのです・・・センターもお金が欲しいだけだから。親がヤク中だろうとアル中だろうと関係ない。子どもの養育上、保護者として不適切だと明らかに思われるケースであっても、お金さえ積んでしまえば、引き取れたりするのです・・・・

特に治療が必要な子どもの場合、もっとその原因をたどると保険制度がそもそも弱者を守るようにできていない。です。私が感じるに。

ちょっと昨日の話からズレますけど、以前、私が緊急に手術を受け1泊入院した経験でも書いたんですが(非公開記事だったかな)、この国の保険制度は、根本的に日本と違うのは、公立と私立の保険と病院が別物である、ということ。
日本であれば、社保なり国保なり、加入して月々保険料を所得に応じて支払えば、あとはどこの病院にかかろうと、一般は3割の自己負担のみで治療を受け、薬をもらうことができます。同じ症状でかかっても、医師によって投薬や治療の方針が違うため多少のバラつきは出るものの、まず診療報酬点数表に基づいて保険点数が出て、それに応じて支払う医療費が計算されるので、どこの病院でかかっても、たいして大きな違いは生じません(大病院だと別途負担金がいることがあるけど)。
しかも、高額医療費制度がありますから、その3割負担した額ですら、これまた所得や職場によって、ひと月に一定額を超えた分は、返ってきます。その上、民間の保険(ナントカ生命保険とか)も加入している人が多いですから、保険外負担の部分ですら、民間の保険会社からの給付金でまかなうことが可能ですし、まぁ、一般的な話の中でいえば、長期入院したりしても、医療費がうなぎのぼりになってどうしょう・・・・ということはないようになっています。

しかしメキシコでは、公立の医療施設は治療費はタダだけれども、私立病院にかかるとなると、全額自己負担です。両極端なのです。当然、お金のない貧困層は公立病院に行くしかないため多くの人でごった返していて、待ち時間も半端ない。そして全般的に、医療水準は低く、風邪とかならたいした話じゃないですが、金のかかる患者=重病患者を置いておきたくない。し、なんせ無料でやってるだけなのでけっこう医師とかスタッフの意識が低い。(全員がとは言わないですよ。公立病院にもメキシコトップクラスの名医はいるらしいし、でもそれはすごく稀な話)
かといって、私立はどうかというと、日本のように全国一律化されたような診療報酬制度ではないので、治療費も、医師次第。「友達だから安くしといてあげる」ってことが普通にあるけど、逆に言えば知り合いでなければすごい高額を提示されることも。「高いと思うんであれば、公立か他の病院行けば」っていう態度に出られる。もちろん、これまた風邪とかならたいしたことがないですけど、重症化している病状で苦しんでいて、助かりたいと思っている患者や家族なら、やっぱりお金がかかっても、ちょっと高いなと思っても、やっぱり、もうそんな一刻を争う状態なら、医師のふっかける額に従うじゃないですか。
で、入院費も日本じゃ考えられないぐらい高額なので、すぐ帰らざるを得ない。ゆっくり手厚いケアを・・・となればよっぽどお金に一切の心配がない富裕層でないと、難しい。(私のケースは、手術直後、先生が普通に明日には退院ね、って言ってきたんで、エェェ!?と思ったし、めちゃくちゃ痛かったしとてもじゃないけど動くことすら・・・ていう状態だったから、せめてあともう1泊できたら・・・と思ったけど、1泊あたりの値段を知ってこれは1泊で帰るしかないと思いまして・・・約8,000ペソ。病院に1泊ステイするだけの金額が、ですよ。手術費および治療費は別ですよ・・・日本で言ったら1泊するだけで8万をそのまま全額支払う感じです・・・・)

だから、病院にかかるのも、もしお金がなかったら、公立病院という存在はあるけれど、公立だと、金のかかる治療を嫌がるので、簡単に、「じゃ、切っちゃいましょう」ってなるんですって。たとえば重度のやけどで、何度かの皮膚移植で治るもしくはよくなるとしても、当然、長期にわたるし、皮膚移植はある種高度医療だし、お金、かかりますよね。だったら、もう切ってしまったほうがっていう、病院というか医師の都合でそういう判断が出る国なんだと、その女性は言っていたそうです。(実は私も、日本だと治療で治すようなものを簡単に切断とかになってしまうっていうのはなんと「地球の歩き方 メキシコ」で見かけました・・・)
たまたま、その女性の場合はもとからあらゆるところに有力なつながりがあって、先に書いた2ヶ月の乳児も、「もう費用は要らないから」と医師が協力してくれたそうなんですが、こういう医師に巡りあえることは普通にはない。

それと、いくつも、障害児支援とか、病気の子の支援とか、いろいろあるけれど、やけどの子どもの場合が違うのは、やはりひどいやけどだと、つまりひどいケロイドを負っているわけで、そうでない他の障害や病気の子であれば人から「かわいそうによしよし・・・」とされることはあっても、外見で「うわ・・・・」と、「気持ち悪い」という印象を与えてしまい、なかなか温かい支援を得るのが難しい・・・ということだそうです。

私もね、正直にいうと、たぶん、そういう状態の人を見るのは、苦手なんです。
小さい頃は、はだしのゲンとか読んでいたけど、今たぶん読めないだろうな・・・・って思うぐらい・・・。原爆被害者の写真なども、どうしても目をそむけてしまう。だから、直接こういった子たちを目の前にしたら、自分がどう感じるか、どういう表情をしてしまうか、自信がなくて。。。

本当は、もちろん事故によるやけどはゼロにできないけど、虐待によるやけど(親にガソリンをかけられた等)は数は減らせるよね。てか、そこを減らさないと意味がない。でも、日本のように児童相談所がうまく機能しているわけでもなく、警察にしても、たとえばひき逃げであっても現行犯以外は捕まえないぐらい仕事をしない警察が、そんな未然に防止するための児童福祉のために働くはずもなく。
また、メキシコにはまだまだ古い慣習などで現代社会の常識が通用しないような地域もあるから、「子どもが悪いことをしたのだから傷めつけて当たり前」といった考え方が存在している可能性が・・・(これは夫も詳しくない)
どっちかっていうと私はその恵まれない家庭環境にある子どもたちのケアっていうことに興味があったりするけど(日本でいう非行少年)、まぁもう少し、詳しく聞いてみて、夫もいつか週末あたりにその組織のあるところを訪ねてみたいとか言ってたので、同行することがあれば・・・。。またレポートいたします。
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メキシコで生活もうすぐ4年目・・・!

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